「楽しい仕事」があるのではなく、仕事が楽しくなるかは自分次第。今回は、43歳で専業主婦から保険営業に転身してキャリアをスタート、定年後も働き続ける石川鈴子さんの紹介です。
経験も人脈もない専業主婦から一転 定年後も働き続ける
「仕事の邪魔するな!」。43歳で専業主婦から保険営業に転身。初めての飛び込み営業先の部長に挨拶した瞬間、怒鳴られた。
「社会の厳しさに驚き、帰り道に号泣」。だが、経験も人脈もない彼女は愚直に通い続けた。半年後、その部長が「頑張ってるね」と、新規顧客を紹介してくれた。
23年間この道一筋だった彼女は60歳で定年を迎えたが、働き続けることを選択した。今は25人の後輩をけん引。あのとき肌で感じた営業の原点を、息子よりも若い後進に指導する役目を担っている。
「自分がいなくなっても今より強い営業チームになるように、営業の本当の楽しさを引き継いでから退きたい」。
※データの見方:手取り年収は「300万円未満」「300万円以上600万円未満」「600万円以上」のいずれかで表記。「仕事熱中度」と「収入満足度」は100%を最高値とする本人の実感値。