やばい、すごい、うざい……気づけばSNSやメールにこうしたフレーズばかり書いている、という人も多いのでは? 人の感情は本来、万華鏡のように彩りにあふれたもの。語彙を増やし、その時々の気持ちを豊かに表現できる大人を目指しましょう。
昨今、何を表現するにも「やばい」の一言で済ませがち。「ただ古典文学でも、ひどいから素晴らしいまでを表す『いみじ』が使われました。さまざまな状態を1語で表す柔軟性は日本語の特徴で、『やばい』に目くじらを立てる必要はないと考えます」と辞典編集者の田沢あかねさん。
とはいえ、語彙は豊富なほうがいいという。「語彙が多いほど見聞きしたことを正確に理解できる。適した言葉に置き換え、表現力豊かに伝えることも可能です」。また、人は思考の際にも言葉を使う。語彙が多いイコール、把握している概念や情報も多いということ。その分、多様な視点から考えを深められ、結果的にコミュニケーションも上手に取れるようになる。
田沢さんが教えてくれた感情表現の言葉は実に多彩。身に付ければ、書くことがより楽しくなりそうだ。
田沢さんがよく使う言葉
笑っちゃうとき→それは愉快な話ですね!
謙遜するとき→浅学非才の身には荷が重く…
謙遜するとき→浅学非才の身には荷が重く…