いくら勉強しても身に付いていないかも……と感じる人は、体内時計を意識してみてはいかがでしょう。脳の活動ピークを知り、生体リズムに合わせて最適な時間に最適な勉強をすることができれば、もっと効率を上げられます。
「脳のピーク」を知って最適な勉強を
物覚えが悪い、すぐ眠くなる……。勉強の効率が上がらないのは、生体リズムに相反する勉強法だからかも。
「体の全細胞には24時間サイクルで刻む生体リズムがあり、睡眠と覚醒、ホルモン、体温などが1日の中で変動する。生体リズムによって脳のパフォーマンスは変わるので、時間帯に適した勉強をすると効率を大きく上げられます」と、教えてくれたのは作業療法士の菅原洋平さん。
脳の活動のピークは午前と午後に2度訪れるが、それぞれ適した勉強が異なる。
「1度目は起床4時間後。脳のエネルギー量が多く、決断力や記憶力が高まっているうちに苦手分野を勉強するのがベスト。2度目は起床11時間後。脳の処理能力が高まるので、得意分野の勉強がはかどります」
暗記学習は、就寝前と起床時に行うのが効率的。「脳は睡眠中に記憶を定着させるので、寝る直前に覚えた内容ほど記憶されやすい。起床時に復習として簡単なテストをすると、より記憶の定着が強固になります」
早速、生体リズムに合わせた勉強法を取り入れよう。
最適な時間に最適な勉強をするポイント
□脳活動のピークは午前と午後に2度
□昼頃に計画的に仮眠を取る
□時間帯ごとに向いている勉強が異なる
□良質な睡眠が勉強の要