ある日突然、「がん」と宣告される──それは、決してひとごとではありません。実際にがんに罹患(りかん)し、治療と仕事とを両立させた女性2人に、闘病から現在の仕事に至るまでを聞きました。今回は、がんの経験をオープンにすることでそれがライフワークにつながったという砂川未夏さんです。
【がんになっても前向きに仕事を続けた女性たち】
・2つのがん経験 オープンにしたらライフワークに昇華 ←今回はココ
・がんは特別なことではない 休まず働く人生を私は選ぶ
悪性リンパ種と乳がんを経験
「闘病中、この経験が仕事に生かせるとは思わなかった」
砂川未夏さんは、カフェ関連企業で店舗開発をしていた29歳のとき、悪性リンパ腫に罹患した。治療した後はキャリアコンサルタントに転身したが、がん経験は公にしなかった。
「そういうフィルターで見られるのが嫌だった」
だが、39歳で今度は乳がんに。2つ目のがん。
乳がんの治療後は、砂川さんに変化があった。講演依頼を受けたことを機に、「がんを経験した自分」を受け入れたのだ。今はがん患者支援をライフワークにしている。「どんな経験もギフトに変えられたら」