「落ち込みやすい」「不安症」「劣等感を抱えている」など心の浮き沈みが大きい人は、「言葉遣い」を変える習慣がカギ。脳科学的に正しい、メンタルを強くする方法を、五輪金メダリストをサポートしたメンタルコーチが解説します!
マイナス思考でも、「言葉遣い」を変えるだけで大丈夫!
「落ち込みや不安、イライラから脱するカギは、言葉遣い」と話すのは、ビジネスパーソンやトップアスリートのメンタルコーチを務める飯山晄朗さん。脳は思っていることより、発する言葉を信用する。例えば、つらいと思っているダイエットも、嘘でいいので「よし、やせよう!」と前向きな言葉を繰り返し発すれば、記憶データが書き換わり、ダイエットへの嫌悪感がなくなるという。
「脳」が感情をコントロール! 言葉変えで前向きになる4つの理由
脳は思考よりも「言葉を信じる」
「楽しい」と口にすると、脳は過去に楽しいと言ったときの記憶データを検索し、感情が引き出される。「思考を変えようとするのではなく、まずは言葉を変えることを意識して」
「最後に発した言葉」を脳は記憶する
脳の記憶は上書きされ、後に発した言葉が強く記憶に残る。「やる。でも厳しいな」と言えば、厳しいという否定的なイメージを記憶するので、最後は肯定的な言葉で締める癖を。
「ワクワクすること」に脳は集中力が続く
楽しいと感じると脳内から快楽物質のドーパミンが分泌され、やる気や集中力が高まる。何かを継続させるには「よし、やってやろう!」などワクワクするような言葉を選んで。
脳にとって「イメージは現実そのもの」
人は行動するとき、脳内で無意識にその行動をイメージし、その通りに体が動くという性質がある。楽しいことを口にしてイメージすれば、自然と笑みがこぼれ、楽しい気分に。
さらに、心が悪い方向に向きそうなときほど笑顔で取り組み、自信があるように姿勢を正すなど、前向きな表情やたたずまいを意識するのも、記憶の書き換えに効果的。

「『あの人が苦手』という人間関係もその人がつくり出しているもの。『私のために言ってくれた』などと思考を転換して口にしたり、ノートに書いたりし、記憶を書き換える癖をつけましょう。心の浮き沈みがなくなります」