高いリターンを狙える投資といえば株式ですが、リスクが怖い人も。しかしプロに言わせると、長期投資ならばそれほど心配はいらないそうです!

投資は必要? 買うなら何? ゼロから分かるQ&A
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20年以上の投資なら、損する確率は5%未満

 「長期投資なら株式だけでも問題なし」と語るのは、ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジストの井出真吾さん。

 株式投資は、日本のインフレ率よりはるかに大きな資産増加率が見込める資産。半面、毎年の値動きのブレ(リスク)も大きいので、1年単位では損をする可能性が結構ある。しかし「期間が長いほど、最終的に元本割れする可能性は小さい(下参照)。期待リターンが年約5%の日本株で22年、年約8%の海外株式なら11年保有すれば、その時点で元本割れしている確率は2.5%未満です。そして、20年後には元本が軽く2倍以上に増えているのが『平均的な結果』」(井出さん)。

 投信の積み立てが最も簡単だが、買い時を自分で選びやすいETF(上場投信)など他の選択肢も。何らかの形で資産に株式を取り入れるとよさそう。

株式はハイリスクだが、長期なら損はしにくい!

年平均リターン5%の株式に100万円投資した場合
年平均リターン5%の株式に100万円投資した場合

 株式投資の魅力は期待リターンの高さ。世界の中では経済成長率の低い日本の株式でも、年平均で5%程度は増える(年率期待リターン5%)と予想される。しかし、株式は同時にリスクも高く、年平均で5%増える場合も、1年ごとの増減率は45%〜マイナス35%(*1)までブレるので損する可能性は少なくない。

 しかし、「期待リターンが高い株式は、長期で持つほど損する可能性が減ります。期間が10倍なら期待リターンは10倍以上ですが、リスク(値動きのブレ)は√10倍にしかならないので」(井出さん)。上は理論値だが、日本株なら11年後には利益が出る確率が84%以上、22年後には97.5%以上に高まるという(*2)

*1 リスクが20%の場合、約95%の確率でこの範囲に収まるという意味
*2 67%の確率で収まる範囲より下に外れる確率は約16%(上に外れる確率も約16%)のため。同様に95%以上の確率で収まる範囲より下になる確率は2.5%以下