コロナ・ショックの中、将来に不安を抱く人は多い。これからの時代を生き抜くためにも、お金に代わる新たな価値観を知っておきましょう。経済思想家で事業家の山口揚平さんが7つのQ&Aでお伝えします。

お金に代わる新たな価値観とは…?
お金に代わる新たな価値観とは…?

Q1. 私たちの仕事や雇用は、どうなるの?

A. 産業の大転換期が到来! 転職市場にも影響するほか女性のプロフェッショナル志向が加速

 コロナ・ショックを境に、1960年代から続いてきた社会システムや産業は大きく変化する。

 「旧態依然とした体質の製造業は限界を迎え、転職を望む人も増加すると予測します。台頭してくるのが、ロボティクスやインバウンド、地球環境保全、地方創生といった分野の新産業。働く女性に関しては、結婚という制度に依存せず、経済的自立を果たそうとする女性がさらに増え、女性の社会進出は加速するでしょう。この動きは2050年頃まで続く見通しです」(山口さん)

Q2. 日本の社会はどう変わる?

A. タテ社会から「ヨコの社会」へ。コミュニティーが重視されるように

 モノやお金を下から吸い上げて、上から再分配するという「タテ社会」から、必要な資源を個人やコミュニティーの間で配分するフラットな「ヨコ社会」が経済の中心になっていく。

 「単一の価値観に縛られるのではなく、自分の価値観やライフスタイルに合ったコミュニティーに所属して、快適に過ごしたいと願う人が増加。ヨコ社会ではお金よりも信用や人脈が重視されるようになり、シェアや貸し借りなど、信用を前提とした経済システムが中心となります」