老後資金を「見える化」すれば不安は激減し、幸せ度は上がります。家計の新ルールを踏まえた、手取り年収300万円台でも安心のライフプランを学びましょう。今回は、いつまで働き、いつ年金を受け取るかのシミュレーションを通じてライフプランを考えてみます。

【老後も安心してお金が使える家計のつくり方】
働き方新ルール 5年長く働き、5年遅く年金を受け取る ←今回はココ
住居費の見直しと副業で家計を強化、老後に備える

 老後の不安から貯蓄や投資を優先し、お金を使うことに罪悪感さえ覚えてしまう。そんな老後不安の沼にはまっていない?

 「女性の4人に1人が95歳まで生きる時代、人生100年が前提のマネープランは必須。ただ、今を充実させるためにお金を使えなくなるのは本末転倒です」と話すのは、社会保険労務士でFPの佐藤麻衣子さん。

 特にシングル女性は、夫婦世帯に比べて老後の年金収入が半分以下となり、支出を半減しないと厳しくなります。また今の30〜40代が将来受け取る年金の給付水準は2割程度下がるとの見通しもあります。安心してお金を使うのはやはり難しいのでしょうか。

今の時代に合うライフプランを立てて、お金の不安を解消しよう
今の時代に合うライフプランを立てて、お金の不安を解消しよう

 「年金の目減り分を補うべく、さまざまな制度改正が進行中です」と佐藤さん。具体的にはどんなことがあるのでしょうか。