老後資金を「見える化」すれば不安は激減し、幸せ度は上がります。手取り年収300万円台でも安心のライフプランを社会保険労務士でFPの佐藤麻衣子さんにシミュレーションしてもらいました。今回は、最大の固定費となる住居を工夫するプランと、生涯年収を増やすプランを紹介します。

【老後も安心してお金が使える家計のつくり方】
働き方新ルール 5年長く働き、5年遅く年金を受け取る
住居費の見直しと副業で家計を強化、老後に備える ←今回はココ

月20万5000円の支出でシミュレーション

【1カ月の家計支出20万5000円グラフ】家賃8.5万円、食費2.5万円、光熱費1.5万円、通信費1.5万円、日用品代1万円、美容・服飾費2.5万円、外食・交際費2万円、教養費1万円
1カ月の家計支出の目安

【1カ月の家計支出20万5000円】
家賃8.5万円、食費2.5万円、光熱費1.5万円、通信費1.5万円、日用品代1万円、美容・服飾費2.5万円、外食・交際費2万円、教養費1万円

 他に臨時支出として年30万円、家賃の更新費を2年に1回・家賃1カ月分、転居の際は引っ越し費用などで30万円を設定。余剰資金は貯蓄。35歳時点の金融資産500万円、60歳時に退職金500万円。年金額は現行の2割減と仮定。65歳以降、家賃は月6万8000円、その他の日常生活費は現役時代の2割減。老後の介護費・医療費支出が80~100歳の間で合計500万円(1年当たり25万円)。
※小数点以下第1位を四捨五入して表示。そのため合計値に若干の差異が生じる場合がある

 この支出内訳をベースとして、ライフプランをシミュレーションしてみた。シェアハウス住まいに切り替えたケース、70歳まで副業したケースを見てみよう。