Q. ワクチンの効果はいつまで続く?

―― 高齢者は、あまり抗体ができないという話を聞いたことがあるのですが……。

 確かに若い人と比べ、高齢者にできる抗体の量は少ない傾向があります。しかしそれでも、感染予防には十分な量なので、あまり気にする必要はありません。他にも、女性より男性のほうが抗体が少ない、飲酒量が多い人は抗体が少ないといった傾向もありますが、同じです。99%以上の人に、感染予防に十分な量の抗体ができることが分かっています。

 抗体量は、2回接種後10日から14日くらいがピークで、そこからは緩やかに減り始めます。ワクチンの効果がどれだけ持続するかはまだ研究の途上ですが、現時点で接種から8カ月後までは十分な抗体量が維持されることが確認され、8カ月時点までの減少ペースから推測して、1年以上は大丈夫だろうと考えられています。それ以降、いつまで感染予防効果が維持されるかは、まだ全く分かりません。1年後以降に、再びワクチン接種が必要になる可能性はあります。

ワクチン接種から1年以上は効果が持つ?(写真はイメージ)
ワクチン接種から1年以上は効果が持つ?(写真はイメージ)
Q. ワクチンの効果はいつまで続く?
A. 1年以上は大丈夫だろうと考えられています。

Q. 両親の接種後は孫を会わせていい?

―― 日本では現在、高齢者を中心に接種が進んでいる段階。高齢の両親だけが接種済みで、自分はまだ、といった家庭が増えています。12歳未満の子どもへのワクチン接種はまだ始まらない。その状態で、「ワクチンを打ち終わった両親に会いに行ったり、子どもを預けたりしてもいいのだろうか?」という疑問があります。

 残念ながら、ご両親が2回接種を終えたとしても、感染予防効果は100%ではありません。なので、まだ流行が収まらないうちに未接種者が会いに行けば、ウイルスを持ち込み、感染が成立してしまうリスクは完全には否定できない。

 米国の感染対策を率いる米疾病対策予防センター(CDC)が出している行動指針を見ると、その場の全員がワクチンの2回接種を終えた状態でなければ、マスクなしで会うべきではないとしています。日本の感染者数はもともと米国より少ないのですが、それでもワクチンの未接種者を含むメンバーで気軽に集まっていいよと言える時期ではありません。

 もちろん、全員が2回接種から2週間たったメンバーなら、症状のある人がいなければ、特に感染対策をせずに飲み会をやってもリスクはかなり低く、問題ないというレベルになるでしょう。

―― しかし、問題は小さな子どもです。現役世代の接種が進んでも、小学生以下の子どもは当面ワクチンを打てません。だとすれば、祖父母が孫に会えるのはいつになるのか……。

 理想は「子どもも接種を終えてから」です。もうすぐ、米国では6歳以上12歳未満の子どもを対象とした臨床試験結果が出て、接種が始まる見込みなので、日本の子どももやがて接種できる時期が来ると思います。臨床試験は6カ月以上の乳幼児に対しても始まっているので、やがてはかなり幼い頃から、予防接種を受けられるようになるかもしれません。

 しかし、それまで待てないというなら、せめて「その場に集まる大人、子どもと同居する大人」の全員がワクチンを打ち、なおかつ子どもにも発熱などの症状がない状態であれば、比較的リスクは低いかと思います。統計的に見て子どもの感染は、子ども同士というより同居する大人からもらうケースが多い。周囲の大人が守られた状態なら、子どもの感染リスクは減り、祖父母に感染させるリスクも少ないでしょう。

Q. 両親の接種後は孫を会わせていい?
A. 理想は「子どもも接種を終えてから」です。それが無理なら、せめて「周囲の大人が全員接種を終えた」状態で。