6月25日告示、7月4日に投開票される東京都議会選挙。前回は小池百合子都知事が立ち上げた「都民ファーストの会」が圧勝し、「小池フィーバー」を巻き起こしました。コロナ対策やワクチン、オリンピック開催の是非など、多くの課題を抱える今回の都議選。私たちは何に注目し、どのように投票する政党を選べばいいのでしょうか。『つながるつなげる日本政治』(弘文堂)の編著者で神奈川大学教授の大川千寿さんに解説してもらいました。

神奈川大学教授の大川千寿さん。私たちが何に注目し、どのように投票する政党を選べばいいのかを分かりやすく解説してくれた
神奈川大学教授の大川千寿さん。私たちが何に注目し、どのように投票する政党を選べばいいのかを分かりやすく解説してくれた

コロナに埋もれた個別の課題にも目を向ける

編集部(以下、――) 今回の東京都議会選挙はさまざまな課題がある中での重要な選挙ですが、有権者はどのような点に注目したらいいのでしょうか。

大川さん(以下、大川) 世論では新型コロナウイルスへの対応や東京オリンピック・パラリンピックの開催是非が論点になっていますよね。しかし、コロナに埋もれている、あるいはコロナから派生した個別の課題も実は多くあります。

 大きな問題で見えにくくなっている論点にも目を向け、各政党がそれらに対しどのような公約を発表しているのかも投票する政党を見定めるポイントになります。

―― 東京都が抱えているコロナに関連した個別の課題とは、具体的にどのようなものでしょうか。

大川 例えば人口について。 コロナの長期化により、人口増に歯止めがかかりました。2020年は8月から12月にかけ5カ月続けて人口が減り 、さらに今年2月には24年8カ月ぶりに人口が前年同月を下回ったのです。

 こうした流れの中、少子高齢化もより大きな課題になります。東京都の出生率は全国で最も低く、高齢化率は高まっている状態。若いカップルや夫婦に対する出産費用の補助や福祉分野に対する助成金といった公約は投票の重要な指標になります。