分身ロボットを通じて視野が広がり、知らない世界に出合えた

 「分身ロボットカフェDAWN Ver.β」は2018年から現在まで4回にわたり短期開催し、約2000人が来場。「パイロット」と呼ばれる分身ロボットの遠隔操作スタッフは当初は10人だったが、現在は約50人に。来場者やパイロットの意見も参考に改良を重ね、ついに2021年6月に常設実験店をオープンした。

「分身ロボットカフェDAWN Ver.β」の店内。ハンバーガーやカレー、スイーツなどの食事も提供する
「分身ロボットカフェDAWN Ver.β」の店内。ハンバーガーやカレー、スイーツなどの食事も提供する

 常設店オープンに合わせて新たに取り組んだのが、バリスタのように接客できる分身ロボット「テレバリスタ OriHime×NEXTAGE」。オーダーを取ってコーヒーを届けるだけでなく、来店客の好みを聞き出し、精度の高い手作業でコーヒーをいれて提供することを可能にした。

分身ロボット「テレバリスタ OriHime×NEXTAGE」は、元バリスタでALS患者のパイロットが発案者となり誕生した
分身ロボット「テレバリスタ OriHime×NEXTAGE」は、元バリスタでALS患者のパイロットが発案者となり誕生した

 生まれつきSMA(脊髄性筋萎縮症)という難病で普段、電動車いすを使って生活している三好史子さんは、パイロットとしてDAWNに参画することで視野が大きく広がった、と分身ロボット経由で話す。

 「今までは家族や日常を支援してくれる介助者、医療従事者など限られた人としか関わってきませんでした。DAWNで働くようになり、いろんな人と関わり、今まで知らなかった世界に出合えたことがうれしいです

 今後はコーヒーの提供だけでなく料理づくりも目指すと意気込む。