田中 そうですね。例えば、女性活躍に関する取り組みが他の業界に先行している銀行業では銘柄に選定されることが難しいのは事実です。選定されている企業も誰もが知る大手が多く、業種によって「選定されやすさ」に差がついてしまっています。

 対応するため、各業種でのスコア1位の企業(相対的に企業数が多い業種は2位企業まで)に加えて、「1位企業スコアの85%以上かつ全体順位上位15%程度以上」の企業も「なでしこ銘柄」として選定しました。

女性活躍の「経営戦略への位置付け」が重点項目に

―― 今後の選定基準はどのように変わっていくのでしょうか?

田中 今後は、女性活躍の「経営戦略への位置付け」が重要になってきます。女性活躍をどう位置付け、自社の成長にどう結び付けていくかという、トップの認識、コミットメントがより重要です。

 加えて、取り組みのプロセスをしっかり開示しているかも重要と考えています。どういった課題があってそれに対してどう対応してきたのか、その進捗も含めた情報発信が重要です。情報開示については難しい点もあるかと思いますが、枠組みの中でしっかり開示してもらうという形で基準なども改善していければと思っています。

 国内だけでなく、海外に向けても、日本企業のダイバーシティ推進への取り組みの情報のひとつとして、広く発信していければと考えています。

取材・文/阿部祐子 イメージ写真/PIXTA ロゴ/経産省提供