不便だな、困ったな、苦しいなと思う場面の根底には、社会課題が存在します。自分らしく生きていくことができる社会を目指すには、結局はそれらの課題を解決していくことが重要です。日経xwomanでは社会課題を考える記事を多く発信。その中で、よく読まれたものをピックアップしました。読み逃しているものがあったらぜひキャッチアップしてください。
人口減少…借金1200兆円超の日本の未来
日本の人口減少と高齢化は世界トップクラス。世界の人口問題に関心を深める目的で国連が制定した「世界人口デー」にちなみ、京都大学こころの未来研究センター教授、広井良典さんに人口減少についていろいろ教えてもらいました。日本はどのような未来をたどるのか。鍵は、人口の分布を把握した上で、都市計画や社会保障、税の財源などについて建設的な改善策を練ることです。
「2050年カーボンニュートラル」は可能?
世界は脱炭素化に向かって大きくかじを切り始めました。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスの排出量を減らさなければなりません。CO2を排出する化石燃料に変わる自然エネルギーへのシフト、CO2を排出しない技術の追求、さまざまなレベルでの取り組みが必要になりますが、私たちの暮らしのレベルでは何ができるでしょうか。いま一度考えてみましょう。
社会課題のアクティビストの就活プラットフォーム
最近よく耳にする「エシカル(倫理的な・道徳的な)」という言葉。就活にも「エシカル」という概念が及んでいます。社会課題に高い関心を抱き、仕事につなげたいと考える人と企業をつなぐ就活プラットフォームを取材しました。
「卵子凍結」で安心を得ても「高齢出産」の落とし穴がある
私たちはたくさんの矛盾やジレンマ、不条理に囲まれて生きている。問題にも囲まれている。物事の表と裏、ポジティブ面とネガティブ面、本質と現象、不都合な真実と好都合な虚偽……両方を捉えることができれば、きっと視野が広がる。コラムニスト河崎環さんがつづる連載がスタートしました。第1回は、今キャリアを考える人にとっても注目のテーマである「卵子凍結」です。
「男は仕事、女は仕事と家庭」という固定観念をどう覆すか
『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(日経BP)は、ジェンダーにまつわるステレオタイプから生まれる400を超える「駄言」を集めた日経xwomanの書籍です。この記事では、「生活能力・家事」に関する駄言とその要因を紹介。ここに並んだ駄言の背景には、共働き世帯が増え続けているにもかかわらず、「男は仕事、女は仕事と家庭」という不公平な固定観念と現実がありました。
女性政治家を増やす策は?――2人が激論
タレントのSHELLYさんと、元日本マイクロソフト社長でHONZ代表の成毛眞さんの対談。日本の法律や制度は女性に不利で、コロナ禍でそれが改めて浮き彫りになったと話す2人。働き方、家族、ジェンダー観から、女性の政治家を増やす策まで話が及びました。リポートをお届けします。
歴史から「夫婦別姓」についておさらい
日本は憲法ではなく民法で「夫婦は同姓であること」と規定しています。そもそも夫婦が同姓でなければいけないというのは、いつ始まった制度なのでしょうか。同姓か別姓かを選べる制度の実現、日本ではなぜこんなに難しいのでしょうか。ジャーナリストの池上彰さんと増田ユリヤさんが、歴史をひもときながら解説します。
司法判断を経て、選択的夫婦別姓の実現を考える
2021年6月23日、最高裁判所大法廷にて、「選択的夫婦別姓」に関する重要な司法判断が下されました。どんな結果で、それがどんな意味を持つかについて、当事者たちの話を基に解説します。
「多様な社会はなぜ難しいか」オピニオン
男性は「普通の人」も出世しているのに、管理職に就く女性は、環境にも恵まれた「優秀な人」ばかり。こんな事例に思い当たることがある人もいるのでは? 詩人で社会学者の水無田気流さんによれば、「女性側の意識」の背景には、もっと根源的な、日本社会の問題があるようで――。
構成/日経xwoman編集部