「使いづらい」というレッテルを貼られる人たち

SHELLY 一方で、いまだに、「女性は出産があるから使えない人材だ」というような刷り込みも残っています。ものすごい宝の山に気づいてない。それでいて、必死に宝を発掘しようと、新人採用や新人研修にお金をかけているのは皮肉ですよね。これまで歳月をかけて育ててきた女性たちは、出産で1年間現場を離れても、戻ったら同じだけの働きをするはずなんです

成毛 女性の力を活用できていないという時点で、非常にもったいないし、おかしな話ですよね。

対談するSHELLYさんと成毛眞さん

SHELLY 今までは、「定時に出社して会社で仕事ができないなら会社員として不足です!」という考え方があったように思います。けれど、コロナ禍でリモートワークが広がって、そうではない働き方でも結果を出せることが分かった。働き方がもっと多様化すれば、みんなが幸せになります。

 働きやすい環境を整えて雇うことができれば、会社のパフォーマンスも高まり、ワークライフバランスの面でも全員が気持ち良い働き方ができます。当然モチベーションも上がるし、会社に対する感謝の気持ちも持てて、結果的にwin-win。なのに、会社側や社会が変わらないばかりに、「使いづらい」というレッテルを貼られて置いていかれている人がたくさんいるのではないでしょうか。

成毛 そもそも消費者の半分は女性ですから、女性がいないと会社の事業が成り立たなくなってきている。これから企業もさらに変わっていくと思います。

構成/西尾英子

SHELLY
1984年、神奈川県生まれ。14歳でモデルデビューし、その後はラジオやバラエティー番組、情報番組のキャスターや司会としても活躍。現在は2人の女の子のママとして、子育てと仕事を両立中。テレビ、ラジオで活躍するほか、女性の生き方や家族の在り方についても積極的に発言。自身のYouTube番組「SHELLYのお風呂場」では、性教育についての情報発信も行っている。
成毛眞
1955年、北海道生まれ。86年にマイクロソフトに入社し、91年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後は、投資コンサルティング会社、インスパイアを設立。現在は書評サイト「HONZ」の代表も務める。多分野にわたる深い造詣で知られ、近著『2040年の未来予測』(日経BP)では、テクノロジーが発達し、少子高齢化が進んだ未来の暮らしについて、データを基に描き出し話題を集めている。