高視聴率ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』が10月14日、7シーズン目のスタートを切り、初回視聴率19.0%を記録した(ビデオリサーチ関東調べ)。2年ぶりにもかかわらず、主演の米倉涼子と作品の人気が表れた形だ。独立して1年半。現在の事務所名でもある「Desafio(デザフィオ)」=スペイン語で「挑戦する」の名の通り、コロナ禍においても着実に歩みを進めた米倉。どのように考え、動いたら、やりたいことが実現できるのか。そのインタビューから、米倉流「仕事の運び方」を見ていく。聞き手、文は細谷美香、構成は平島綾子(日経エンタテインメント!編集)。

── 2021年は、4月に自身初となるディナーショー「DISFRUTA」、6月には城田優さんとエンタテインメントショー「SHOWTIME」を実施。上半期から、非常に能動的に動かれた印象です。

米倉涼子さん(以下、米倉) 確かに、(イベントを2つも実現するなど)私が一番動いていたかもしれないです。

 「DISFRUTA」は去年に決めていて、コロナ期間で時間があり、練習や振り付けもできていたので、なんとかなりました。開催日がちょうど緊急事態宣言が終わった週だったのもラッキーでした。宣言下だったら、(ミュージカルの)『CHICAGO』のフォッシーダンスをしながら客席の間を練り歩くなんてことは、できなかったので。

ディナーショーにエンタテインメントショーを実施。「2021年はとても動いていました」(米倉さん)
ディナーショーにエンタテインメントショーを実施。「2021年はとても動いていました」(米倉さん)

米倉 あのサイズの会場(1公演あたり約100席)でやるのが初めてで……例えば「ウーマン○○賞」で簡単にあいさつをするといったことは今までもありましたが、自分で自分のことを説明するなんてことは、全くしたことなかったんです。お料理やお酒を決めたり、ゲスト(出演者)にオファーをしたり、プロでもないのにタンゴをお見せしたり、ショーにはいろいろ詰め込みました。ですが、実は一番つらかったのが、そのトークでした。