イワシ缶に含まれるビタミンDは骨や筋肉を強くするのに役立つほか、免疫をサポートする役割も期待されています。イワシ缶にキノコやニンニクを組み合わせた絶品レシピを紹介します。
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イワシ缶のビタミンDで丈夫な骨をキープ!
令和元年の国民健康・栄養調査によると、20〜60歳代女性のビタミンD摂取量は不足しがち。効率よくとるには魚がいい。生のイワシには劣るが、イワシ缶100g当たり、水煮で6μg、オイル漬けで7μgがとれる。(※成人女性1日のビタミンD摂取目安量は8.5μg。日本人の食事摂取基準2020年版)
ビタミンDの働きで最もよく知られるのがカルシウム吸収を高めて丈夫な骨を作る作用。カルシウムも豊富なイワシ缶は、骨粗しょう症を予防したい女性や、育ち盛りの子どもにぴったりだ。ビタミンDには筋肉中のたんぱく質合成を促す働きもあるので、イワシ缶は「しなやかな筋肉」と「丈夫な骨」をキープして若さを保つのに役立つ。
最近の研究では、ビタミンDに脂肪をたまりにくくする働きがあることもわかってきた。京都大学化学研究所の上杉志成教授は、「脂質を合成する遺伝子を活性化させるスイッチたんぱく質をビタミンDが壊すことで、細胞内の脂肪量を抑えることをつきとめた」と話す。
このほか、ビタミンDを毎日30μgとった小中学生は、とらなかった子供に比べてインフルエンザの発症率が低いという報告もあり、免疫への働きも注目される。ビタミンDは、とりすぎると高カルシウム血症を起こすことがあるが、食事からならとりすぎる心配も少ない。
これまでにわかったビタミンDの主な機能
●カルシウムの吸収を高める
●骨を強くする
●筋肉を強くする
●免疫機能をサポートする
●脂肪がたまりにくくなる