女性と高齢者に多い“機能性便秘”とは?

 大腸の働きに異常があって起こる機能性便秘(下囲み)は、女性と高齢者に多い。「女性は女性ホルモンの影響で便秘になりやすい。月経が始まる10代の頃から便秘がちになり、大人になってさらに悪化する例が多い」と中島主任教授。またダイエットも便秘を招く大きな原因だ。

便秘は急性と慢性に分かれる
●急性便秘→元の環境に戻れば改善する
普段は大丈夫なのに、旅行に行くと便秘になる人は多い。環境の変化などで一時的に起こる便秘。

●慢性便秘→生活の見直しや治療で改善できる
機能性便秘
腸の病変を伴わない便秘。大腸の動きが鈍くなって便の通過時間が長くなったり、硬い便や腹圧の低下などで排便困難を生じたりする。

過敏性腸症候群(IBS)便秘型
ストレスを感じると大腸の運動が鈍くなり、同時に知覚過敏による痛みも伴う。男性は下痢型が多い。

薬による便秘
抗うつ薬、オピオイド鎮痛薬、咳止め薬、カゼ薬、鉄剤、過剰な下痢止めなどで便秘になることがある。

病気による便秘
大腸以外の病気で便秘になることも。例えば甲状腺機能低下症やパーキンソン病、糖尿病、膠原病など。

 慢性便秘で最も多いのは機能性便秘。検査をしても腸自体に病気はないが、大腸の働きが鈍くなっている。これとは逆に大腸がんやクローン病などの大腸の病気が原因で起こるものを「器質性便秘」という。