回数が少ない、出すのもつらい……。女性ホルモンやダイエットの影響で女性に多い「便秘」。薬の量が増えたり、ストレスで悪化したりしている人は放置せず、まずは生活改善を心がけましょう。それでも便秘に悩む人のために、今回は便秘の治療法を紹介します。

便秘の基礎知識 便秘は、心の健康にまで影響する
便秘のセルフケア お通じ日記をつけることから始める
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便秘の処方薬は種類が増え、強い味方に!

便秘薬のタイプは大きく2つ。便を軟らかくする薬と腸の動きを活発にする薬がある
便秘薬のタイプは大きく2つ。便を軟らかくする薬と腸の動きを活発にする薬がある

 市販の便秘薬をのんでいる人は多い。それで改善すれば問題ないが、中には服用量が増えたり、薬がないと排便できなくなったり……。「センナなどの刺激性下剤は常用すると効き目が弱まり、使用量が増えてくる」と横浜市立大学大学院肝胆膵消化器病学教室の中島淳主任教授。

 便秘薬のタイプは大きく2つ。水分量を増やし便を軟らかくする薬と、腸を刺激して動きを活発にする薬だ。このうち日常的に使ってよいのは、酸化マグネシウムなど便を軟らかくする薬。「刺激性下剤は、それでも出ないときに一時的に服用するのが正しい使い方」と中島主任教授。