利用費や交通費が医療費控除できる温泉も

 北は北海道から南は大分県まで、全国23カ所の温泉地にある「温泉利用型健康増進施設」。運動と温泉という2つの「体にいいこと」を1カ所で行え、しかも要件を満たせば利用料に加えて往復の交通費も医療費控除の対象となる“お得”な温泉施設だ。

 認定施設には、温泉を利用した各種の入浴設備と運動設備が総合的に整備されている。トレーニングジムやプールなどで運動し、温泉水を使った全身浴や寝湯、気泡浴、ミストサウナなどに入ることで、効率よく療養できる。温泉の健康効果などについてアドバイスしてくれる「温泉利用指導者」なども常駐しているので安心だ。

 ただし、医療費控除を受けるためには、医師による「温泉療養指示書」が必要。一般に高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、脳血管障害、神経痛、外科手術後の療養などが対象になる。まずは自宅の近く、あるいは利用したい施設と提携する温泉療法医に相談してみよう。

早坂信哉
東京都市大学 人間科学部教授、日本健康開発財団 温泉医科学研究所長
早坂信哉 博士(医学)。温泉療法専門医。浜松医科大学准教授、大東文化大学教授を経て、2015年より現職。「遠くの温泉に行くのもいいですが、定期的に利用しやすい『身近な温泉』で、温泉療養の良さを実感してみてください」。

取材・文/荒川直樹