温泉で心身ともに癒やされたいという人は多いのではないでしょうか。山や海辺といった“温泉地の環境”によって自律神経への作用が変わることがわかってきました。あなたは山、森、 海のどこへ行きたいですか?東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授に聞きました。

温泉の効能をおさらい 泉質10種類、上がり湯は必要?【1】
・温泉に行くなら山?森?海? 環境で作用が変わる【2】←本日はココ

山、森、海…同じ泉質でも効果が変わるから、温泉地巡りで実感してみよう
山、森、海…同じ泉質でも効果が変わるから、温泉地巡りで実感してみよう

立地でも効果が変わる

 自律神経への効果が温泉の立地によっても変わることをご存知だろうか。例えば、標高1000m以上の高地では、交感神経が活発化する。山の温泉地で湯治をすれば、高いリフレッシュ効果が得られるわけだ。それに対して山麓の森林地帯や海浜地帯など、標高が低く静かな場所は、副交感神経を高め、心身をリラックスさせてくれる。

■同じ泉質でも効果が変わる! 温泉地の選び方
交感神経を高めて元気になりたいなら山、くつろぎたいなら海を選ぼう。
山の温泉地、●標高の高い場所は交感神経が高まる ●気分をリフレッシュしたいときに最適。森の温泉地、●静かな森の中でリラックスできる ●森林浴の効果を得ることもできる。海の温泉地、●標高も低く適度な湿度でリラックス ●開放感のある風景に気持ちも明るく。
 こうした温泉地のもたらす効果については、早坂教授も参加した環境省の有識者会議が2017年7月に提言をまとめている。早坂教授は「日本には各地に特徴的な温泉がある。近所の温泉に定期的に通うことから温泉療養に挑戦してほしい」と話す。自分の体調に合った温泉や入り方を知りたいという場合は、日本温泉気候物理医学会が認定する温泉療法医または温泉療法専門医に相談するといいだろう。