昔から健康にいい飲み物として有名な甘酒。“飲む点滴”と言われるほど、栄養価が高いことは知られていましたが、腸内環境の改善に効果があることが分かりました。今回は、甘酒の栄養成分についてご紹介します。

・1日1杯の甘酒が、腸の調子を整え、美肌にもいい理由【1】←本日はココ
・便秘タイプ別 ちょい足し甘酒レシピ【2】

甘酒を効かせるには1日1杯からスタート!

 「美肌ドリンク」「飲む点滴」と言われる甘酒には、お通じ改善にも効果的──。そんな研究結果が明らかになっている。佐賀大学の北垣浩志教授によると、甘酒の原料である麹に含まれる成分「グルコシルセラミド」が、腸内で“善玉菌”を増やすため、「便秘予防や改善に効果が期待できる可能性がある」(北垣教授)と言う。

腸内環境を改善するのは、麹に含まれる「グルコシルセラミド」。1杯の甘酒(200ml)には最大4.15mg含まれ、「和食中心の生活に1杯加えることで効果が期待できる」(北垣教授)
腸内環境を改善するのは、麹に含まれる「グルコシルセラミド」。1杯の甘酒(200ml)には最大4.15mg含まれ、「和食中心の生活に1杯加えることで効果が期待できる」(北垣教授)

甘酒の主な成分

 主に、もち米やうるち米を米麹で発酵させて作る「麹甘酒」と、酒粕を水で溶いて甘みをつける「酒粕甘酒」の2種類に分けられる。商品によって、麹甘酒だけ、酒粕甘酒だけのものや、2つを混ぜたものがある。麹甘酒には、ビタミンB群やオリゴ糖が含まれるほか、体内で合成されず、食物からしか摂取できない9種類のアミノ酸もある。

ビタミンB群
疲労回復を助けるビタミンB1、脂肪をエネルギーに変えるビタミンB2、たんぱく質の再合成を補助するビタミンB6などが豊富。

オリゴ糖
ブドウ糖などの単糖類が2〜10個結合した糖質の一種であるオリゴ糖は腸内細菌の良いエサになる。

【麹】グルコシルセラミドで快便、美肌も
麹は、米や麦などに、カビの一種である麹菌を繁殖させたもの。麹に含まれるグルコシルセラミドは保湿成分として知られていたが、整腸・便通改善の効果を期待できる“善玉菌”を増やすことが分かった。

【酒粕】レジスタントプロテインが便通改善
日本酒をつくるときにできる搾りかすである酒粕。この中に含まれるレジスタントプロテインは食物繊維のような働きをするため、便秘解消に一役買う。