衛生面が重要な病院で実践してきたそうじ術を教える松本忠男さん。「健康を守るには、ダニやカビ、細菌、ウイルスなどを取り除くのが大切」と語る松本さんに、部屋別のそうじ術を聞きました。
・1日12分 健康を守る究極のそうじ術【1】←今回はココ
・リビング・寝室は朝のホコリ除去が決め手!【2】
・キッチンはベタベタホコリをためないように除去!【3】
・洗面所・浴室は使ったら乾燥!トイレはホコリを徹底除去【4】
家庭にはこんな“病原体”がいる!
徹底した衛生管理が必要な病院。医療環境管理士の松本忠男さんは、利用者満足度が高いことで知られる亀田総合病院での清掃指導経験を生かし、そうじ術を教えている。松本さんは、家庭にいる“病原体”を「のど・呼吸器系の不調を招くダニやカビ」、「腹痛や下痢など胃腸系の不調を招く細菌」の大きく2つに分類する。
のど・呼吸器系の不調を招く“のど痛病原体”
インフルエンザウイルス
感染ピークは1〜2月。免疫力が下がっていると重症になる可能性も。
カビ
喘息や肺炎の一因に。温度20℃、湿度80%以上で発生する。
ダニ
糞や死骸もアレルギーの原因に。温度20℃、湿度60%以上で繁殖。
花粉
多くの人が悩むアレルギー疾患・花粉症の原因。春先に多い。
PM2.5
大気中に漂う微粒子。気管支炎など呼吸器系疾患の原因にもなる。
胃腸系の不調を招く“はら痛病原体”
緑膿菌
水まわりに繁殖。免疫力が低い人には、感染症の原因になることも。
大腸菌
下痢や腹痛、嘔吐などを引き起こす。O157も大腸菌の一種。
黄色ブドウ球菌
食品中で増殖し、毒素をつくり、嘔吐を伴う食中毒を引き起す。
ゴキブリ
毒性のある細菌がついている。糞、死骸は喘息や鼻炎を引き起こす。
ノロウイルス
嘔吐や下痢を伴う胃腸炎や食中毒を引き起こす。ピークは11〜1月。