キッチンには、細菌が繁殖しやすい油やホコリ、水アカなど多様な汚れが混在しています。キッチンそうじのポイントは、汚れの性質に合わせた洗剤を選び、効率よく落とすこと。食べ物を扱う場所だけに、衛生管理を徹底しましょう。
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「細菌の増殖には、(1)水、(2)温度、(3)湿度、(4)食べ物のカスなど栄養分になるもの、という4つの条件が必要。キッチンはそれらの条件すべてを満たすため、黄色ブドウ球菌や大腸菌など胃腸系の疾病を引き起こす病原体が多く存在する。感染性胃腸炎の感染リスクもトイレに次いで高い場所」と医療環境管理士の松本忠男さん。

キッチンのそうじは汚れによって洗剤を使い分ける!
キッチンそうじは、汚れによって洗剤を使い分ると効率がよい。「一般家庭で最低限そろえたいのは、重曹、クエン酸、キレート剤(金属封鎖剤)入り中性洗剤の3つ。これでだいたいの汚れは落とせる」と松本さん。キレート剤は、水や汚れに含まれるマグネシウムやカルシウムなどの金属イオンを封鎖して、汚れを引きはがす界面活性剤の効きを良くする成分。入っていれば商品裏の成分表に「キレート剤」もしくは「金属封鎖剤」とある。
例えば、シンクの白い汚れエフロは、水アカと水道水のカルシウム成分が固まったもの。エフロはアルカリ性なので、酸性の洗剤で中和すると汚れが落ちる。それゆえ、酸性の洗剤であれば、トイレ用をお風呂の水アカそうじに使ってもOKだ。
1. クエン酸を使いやすいスプレーボトルに

2. 中性洗剤はキレート剤入りがお薦め

3. 重曹は80℃以上で、強アルカリ性に変化

