体のSOSを受け止めよう

──現代人の自律神経の乱れは何が原因ですか。

川野 例えば皆さんがお持ちのスマートフォンには複数のSNS(交流サイト)アプリが入っていて、相手の都合で連絡が来て、リアルタイムの返信が当たり前となっています。心があちこちさまよい、どんどん消耗しているような状態。自分の外側がこれほどうるさいと、苦しい、お腹がすいた、といった自分の内側の声を聞き取る力が弱くなってしまいます。脳科学の研究では、「現代人は起きている時間の50%近くを、心ここにあらずの“マインドワンダリング”の状態で過ごしている」ということがわかっています。

■マインドフルネスで集中すると心が整う
【心がさまよっている状態】
マインドワンダリングでイライラする・不安になる
心がさまよっている脳の状態
 テレビを見ながら食事、歩きスマホといった「心ここにあらず」のときには脳の雑念回路が活性化。雑念で占領され、脳のエネルギーの消耗が激しくなる。

【気付きの状態】
マインドフルネスをすると集中して心が整う
気付きの脳の状態
 一つのものに注意を向けると、脳の雑念回路が静まる。雑念回路と集中回路を切り替える脳の切り替えスイッチが活性化し、集中回路が高まる。