精神科医と禅僧という2つの立ち位置で、マインドフルネスを広める川野泰周さん。情報過多で疲れてしまった脳と心と体を小休止する「すき間瞑想」によって、ストレスが和らぎ、自律神経失調症状も軽くなる。さらには自分を大切にする心を養うことができるという。今回は具体的なすき間瞑想法を紹介する。

心が整う“すき間瞑想” 自分の我慢に気づくことから【1】
・“すき間瞑想”習慣で、対人関係に変化が起こる【2】←今回はココ

五感を使い、日常の動作で“すき間瞑想”を

 心を楽にして自律神経も整えられる方法として川野さんが薦めるのが、「すき間瞑想」。体の感覚に意識を向け、歩く、飲むといった日常動作を、瞑想的に味わう方法だ。

川野さん(以下、川野) デスクワークの人は、こまめに席を立ち、足の感覚に注意を向けながら歩いてみてください。うつ病患者さんが職場に復職するときにも、「1時間に1回はトイレに立ち、行き帰りに“歩く瞑想”を」と指導しています。午前2回、昼休み、そして午後2回というふうにこまめに行うと、心の疲労が明らかに蓄積しにくくなります。

通勤中や集中したいときオフィスでできる【歩く瞑想】

 歩行時に、足の感覚に注意を向ける「歩く瞑想」。廊下や階段スペースの上り下りに行っても。心の疲労をこまめにリセットし、脳の疲労蓄積を予防できる。

歩く瞑想の方法

1. 左足のかかとを上げる
ゆっくりと歩き出す。左のかかとが上がる感覚に注意を向ける。

2. 左足のつま先を上げる
次に、左足のつま先が上がる感覚に注意を向ける。

3. 左足を移動させる
左足が空中を移動する感覚に注意を向ける。左足が地面にしっかり着地するのも感じて。

4. 右足を踏み出す
同様に、右足を踏み出して、かかと、つま先の順に上がる感覚に注意を向ける。

5. 右足を着地する
右足が移動し、地面にしっかり着地する感覚に注意を向ける。