レンジで5分でできる、ふっくらジューシーな蒸し鶏は、忙しい朝に大活躍! 朝のたんぱく質をがっつりチャージできる、朝の鶏胸肉レシピを紹介します。

時間栄養学で判明、朝こそたんぱく質 鶏肉や魚水煮缶を 【1】
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 前回、鶏胸肉に抗疲労成分が多いことを解説した。鶏胸肉というと、「固い」「ぱさつく」という印象があるかもしれないが、レンジで作る蒸し鶏でも、コツさえわかれば柔らかく仕上がる。「まず、加熱前に1枚丸ごとの状態を開いて厚さをそろえ、たたいておく。そして、蒸し汁ごと保存すれば柔らかくなる」と料理研究家の牧野直子さん。実際にレシピ通りに作った蒸し鶏は本当にふっくら!

 多めに作って作り置きしておけば、アレンジする際も調理時間はごくわずか。「カラフルな野菜や、キノコなど食物繊維を含む素材と組み合わせると、栄養バランスが整う」と牧野さん。

 基本の“レンチン蒸し鶏”の作り方と、簡単なアレンジレシピを紹介していこう。

冷蔵庫で2〜3日保存できる
基本のレンチン蒸し鶏

基本のレンチン蒸し鶏

【材料】(1枚分)
鶏胸肉…1枚(400g)
塩…4g(胸肉の重量の1%)
酒…大さじ2

【作り方】
1. 下の囲みにある12の下処理をした鶏胸肉に塩をなじませ、耐熱皿に入れ、酒を振る。ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で4〜5分ほど加熱し、そのまま蒸らす。
2. 料理に応じて食べやすく切る、または裂く。

柔らかジューシーに仕上げる3つのポイント
柔らかジューシーに仕上げるポイント1肉の厚さをそろえる
1. 肉の厚さをそろえる
肉の厚い部分に、まな板と平行に包丁を入れて切り開く。厚さをそろえることで加熱ムラを防げる。
柔らかジューシーに仕上げるポイント2.たたいて繊維を切る
2. たたいて繊維を切る
鶏胸肉をまな板の上に置き、ラップを上にかぶせて、麺棒でたたく。繊維が切れることで柔らかくなる。

3. 加熱しすぎない
加熱後、少し赤みが残っているようでも再加熱はしないこと。ラップをしたまま粗熱をとるうちに余熱で中まで火が通る。加熱しすぎると固くなるので注意。