老化の元凶ともいわれる「酸化」と「糖化」。2つは別々に考えられがちですが、酸化が糖化を促し、糖化が酸化を促す“悪循環”を引き起こすことがわかっています。詳しくご紹介しましょう。
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老化の元凶は“糖化と酸化の悪循環”によるもの
「コロナ禍におけるストレスや運動不足は、シミにつながる酸化と、たるみやシワにつながる糖化を進行させている」と話すのは、AGE(終末糖化産物)研究の第一人者である昭和大学医学部教授の山岸昌一さん。
体の“コゲつき”である糖化と、“サビつき”である酸化は別物として考えてしまいがちだが、「この2つの悪循環こそが老化の元凶」と山岸さんはいう。
【酸化】とは、ストレスや加齢によって体が「サビる」こと
ストレス、紫外線、喫煙、過度な運動などによって、体内には「活性酸素」が生じる。もともと体は活性酸素を消去する「抗酸化酵素」を備えているが、ストレスや加齢によって活性酸素が多く産生されると消去が追いつかなくなる。そして、活性酸素で細胞が傷つき“サビる”ことで、老化や生活習慣病リスクが高まる。