ストレスが「糖化」と「酸化」のリスクを高める!

 ストレスを感じると体内は、自律神経を活動モードにする交感神経が優位になりがち。「交感神経が活性化すると、大量の酸素を消費し、活性酸素が増加する。そして、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌される。こうしたストレスホルモンには血糖値を上げる作用があるため、体内の糖化反応を促進する要因に」(山岸さん)。

 こういった糖化によって、活性酸素を消去する抗酸化酵素の働きが悪化することもわかっている。

先行きの見えない生活でのストレスが、体内の「糖化」と「酸化」のリスクを高めている。過度のストレスによって分泌されるホルモンは、血糖値を高くして糖化を促進。また、主成分がたんぱく質である抗酸化酵素がAGE化すると能力を発揮できなくなる
先行きの見えない生活でのストレスが、体内の「糖化」と「酸化」のリスクを高めている。過度のストレスによって分泌されるホルモンは、血糖値を高くして糖化を促進。また、主成分がたんぱく質である抗酸化酵素がAGE化すると能力を発揮できなくなる

 また、リモート生活による運動不足で筋肉量が減ることでも「糖をエネルギーとして利用する効率が落ち、血糖値が上昇しやすくなる」という。

 糖化と酸化のリスクがいっぱいの私たち。食事の見直しや運動も大切だが、手軽な1日のドリンクから対策を始めよう。

 次回は、「日々の飲み物で、老化の元凶「糖化と酸化」を防ぐには【2】」を紹介する。

山岸昌一(やまぎし・しょういち)さん
昭和大学医学部 内科学教授
山岸昌一(やまぎし・しょういち)さん 金沢大学医学部卒業。医学博士。久留米大学医学部教授を経て現職。AGE研究にて日本糖尿病学会賞、米国心臓協会最優秀賞を受賞。糖尿病と循環器病の専門医。

取材・文/柳本 操 写真/高田浩行(ブルーストーンスタジオ) グラフ制作/増田真一