1つだけ行うならコレ! 呼吸数が減り、気持ちも落ち着く

 複数のストレッチを毎日行うのは大変、1つだけにしたいという人にお薦めなのが、次のページから紹介する「これだけ呼吸筋ストレッチ」だ。肩甲骨まわりの複数の呼吸筋をほぐすことで、姿勢よく、呼吸をしやすい状態にする。

 「デスクワークなどで頭が前に出て、猫背になっている人は、肩甲骨まわりやわき、背中にある呼吸筋が硬くなり、浅い呼吸につながる」と東京有明医療大学の高橋康輝准教授。

 数ある呼吸筋のなかでも高橋准教授が特に大切と考えているのが、肩甲骨を動かす際に使われる、胸側の小胸筋(しょうきょうきん)と前鋸筋(ぜんきょきん)、背中側の菱形筋、僧帽筋の4つ(下記囲み)だ。

呼吸筋には「吸息筋」と「呼息筋」の2つがある
呼吸筋には「吸息筋」と「呼息筋」の2つがある
呼吸筋は、息を吸うために肺を取り巻く胸郭を膨らませる「吸息筋(きゅうそくきん)」と、息を吐くために胸郭を縮ませる「呼息筋(こそくきん)」の2つがあり、肺を取り巻く胸郭のまわりに、合わせて20種類以上ある。主に、吸息筋は胸の上部に、呼息筋は下のほうに集まる。小胸筋、前鋸筋、菱形筋は深呼吸のような大きく吸気が行われるときに使われる呼吸補助筋。

 腕を上げて開いて回す一連の動きで、この4つの筋肉をしっかりほぐせるのが、「これだけ呼吸筋ストレッチ」だ。

 「2番目(写真2)の動きでは胸を大きく広げ、最後の動き(写真3)では肩甲骨を大きく広げることを意識して。呼吸筋をしっかりほぐして、呼吸しやすい状態に導く」(高橋准教授)。座ったままでできるので、オフィスなどでも試してみよう。