本気で呼吸筋をしなやかにしたい人はこちらのバージョンにチャレンジ。吸う筋肉(吸息筋)、吐く筋肉(呼息筋)それぞれに、呼吸を使ってアプローチしていきます。
・あなたは1分に何回? 呼吸数が多いと不安度が高い【1】
・猫背は、呼吸筋が使えず浅い呼吸になる原因だった【2】
・1カ月で見た目の印象が若く?呼吸が深くなるストレッチ【3】←今回はココ
猫背も良くなり、呼吸も深くなるストレッチ
呼吸筋には、息を吸うための「吸息筋(きゅうそくきん)」と、息を吐くための「呼吸筋(こきゅうきん)」の2つがある。部位ごとの吸息筋、呼息筋にアプローチして、それぞれの弾力性を高めていくのがこの「呼吸筋ストレッチ」だ。
ポイントは、吸う筋肉は吸いながら、吐く筋肉は吐きながら伸ばすこと。一般的なストレッチとは呼吸の仕方が異なるので、注意したい。
1日1セット、3〜5分でも、毎日行うことが大切。「呼吸筋は姿勢筋でもあるので、1カ月ほどで見た目にも変化が表れる」(昭和大学名誉教授で、特定非営利活動法人「安らぎ呼吸プロジェクト」の本間生夫理事長)という。
「姿勢が変わって大きく変わるのは、他人からの見た目の印象。腹圧でウエストが細くなり、あっという間にシャキッと、若くなる」(東京有明医療大学の高橋康輝准教授)。
また、「呼吸を司る『呼吸中枢』と、ストレスを検知する『扁桃体(へんとうたい)』は脳内ですぐ隣に位置する。そのため、呼吸と感情のリズムは一体。ゆっくりとした呼吸は、ゆっくりとした感情につながる」と本間理事長は話す。
姿勢を変えれば、呼吸が変わり、さらには感情も変わる。呼吸筋ストレッチを続けて、落ち着いた心と若々しい体を手に入れよう。