女性の100年は閉経を境に激変する

 思春期から性成熟期移行する若い時期の無理なダイエットは骨量に影響するので、注意をしたい。30歳頃は月経にまつわる不調に悩まされる人も…。また、育児などで忙しく自分の体がおろそかになりやすいので気をつけよう。40代から50代半ばにかけては更年期の不調が出る時期でもあるので、ペースダウンも必要に。つらい場合は婦人科を受診したい。

女性の100年は閉経を境に激変する 

 更年期以降、60歳を過ぎた頃から社会や人の役に立っていないと感じると健康管理へのモチベーションが下がるため、なんらかの“仕事”をすることを心がけよう。80歳頃には体の機能が落ち、人の助けが必要な時期と理解し、その準備をしっかりしたい。

女性の100年は閉経を境に激変する

※図のホルモン値、筋量、骨量の変動は正確なものではなく、傾向を示すためのイメージです。

 次回は、人生100年時代! 女性の老化・基礎知識【2】を紹介する。

大渕修一
東京都健康長寿医療センター 高齢者健康増進事業支援室 研究部長 医学博士
大渕修一 国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院卒業。米国ジョージア州立大学大学院保健学研究科修了。毎年、板橋区の約1000人の高齢者を調査。「女性は尿もれがあると、外出しなくなり、足腰にも影響する」。

取材・文/荒川直樹、白澤淳子(編集部) グラフ/増田真一