加齢とともに気になる「体形」。鏡やショーウィンドウに映った自分の姿が、思った以上に猫背で下腹が出た姿だった日には大ショック! でも安心を。整形外科医が考えた体形若返りヨガで、マイナス5歳に! 今回は実際にしなやかな上半身と、しっかりとした下半身の作り方を紹介します。

整形外科医に聞いた ヨガで体形マイナス5歳になるには
・体形マイナス5歳ヨガ 背中は柔軟に、下半身はしっかり←今回はココ

背中の柔軟性を高め、猫背を解消!

 「人は体の前面にある胸の筋肉のほうが筋力が強いため、放っておくとどんどん前かがみの姿勢になっていく。その結果、引っ張られた背中の筋肉は硬くなってしまう」と松浦整形外科院長の井上留美子さん。

 「よい姿勢に戻すには、背中の柔軟性を取り戻すこと。大きく関わるのが、背骨、肩甲骨、骨盤」(井上さん)。「キャット&カウ」で背骨、肩甲骨まわりをなめらかにし、骨盤まわりは「サギのポーズ」で太もも裏側からストレッチ。最後に「バッタのポーズ」で脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)を鍛え、正しい姿勢を手に入れよう。

しなやかな上半身を作る

 背骨を中心に、肩甲骨、骨盤まわりをじっくりほぐしていこう。背中の柔軟性が戻り、スッと伸びた姿勢になれば、たちまち若見えに。

01:背骨まわりをほぐす基本のポーズ【キャット&カウのポーズ】

 若々しい姿勢の肝となる背中を、全体的にほぐすポーズ。背中を反らすときは、背骨を骨盤からゆっくり動かしていき、最後は胸を天井に引き上げる意識で行うのがコツ。

キャット&カウのポーズ

1.息を吸いながら背中を反らす
両手、両脚のひざ下を床につける。両手は肩の真下、両ひざは腰幅に広き、太ももが床と垂直になる位置に調整。息を吸いながら背中を反らし、視線を斜め上に向ける。

2.息を吐きながら背中を丸める
息を吐きながら背中を丸めていき、最後は首の力を抜く。動作の最中、両手と両ひざの位置を変えずに続ける。背中を反らす、丸める動きをゆっくりと5回繰り返す。

02:しなやかな骨盤の動きを取り戻す【サギのポーズ】

 硬くなった太ももの裏の筋肉をほぐすことで、骨盤の前傾・後傾のしなやかな動きを取り戻す。キープの際、かかとを押し出して、もも裏の筋肉をしっかり伸ばそう。

サギのポーズ

1. 脚を伸ばし骨盤を立てて座る
フェイスタオルを用意する。床に座り、両脚を前に伸ばし、息を吐く。背中が丸くならないように注意。骨盤が床に対して垂直になるように意識して。

2. 右脚を持ち上げてキープ
左かかとを股間に引き寄せる。右足の裏にタオルをかけて、両端を両手で持つ。息を吸いながら、右かかとを押し出しながら持ち上げて、ひざを伸ばす。反対も同様に。