首や肩はゴリゴリ、腕はガチガチ、老眼にはまだ早いのに目も見えづらくなった……それは、スマホ不調かも。今回は、肩から腕に連なり、長時間のスマホで硬くなる筋膜をリリースする最新の簡単セルフケアをご紹介。筋膜のつながりに沿って、手を揺らす、伸ばす、回すだけ。痛みに根本からアプローチします!
・スマホ不調を改善するには、寝る前の筋膜リセット【1】
・スマホ首に筋膜リセット、スマホ老眼に眼筋リセット【2】
・スマホによる腕のこりは、腕の筋膜リリースで軽くなる【3】←今回はココ
肩、腕のこりを引き起こす筋膜の硬さを一気にほぐす
KIZUカイロプラクティックグループの木津直昭さんは、スマホによる肩や腕の凝りと筋膜の関係をこう分析する。
「スマホを長時間使っていると、腕の前側にある深層の筋膜の動きが悪くなる。その大きな要因が、前かがみの姿勢で肩から上腕にかけての筋肉が収縮し、“巻き肩”になること。また、親指を使いすぎることも、要因のひとつ。肩から指までつながる筋膜が全体的に縮まり、周辺の組織を引っ張ることで、凝りや痛みが生じる」(木津さん)。

つまり、スマホが原因の不調の改善には、肩から指先にかけて連なる筋肉と筋膜のラインを意識して、全体的にアプローチするケアが必要という。

そこで木津さんが考案したのが、腕をぐっとつまんだまま腕をひねって、深層の筋肉と筋膜をほぐす「キラキラ筋膜リリース」だ。「ポイントは、筋膜のラインに沿って“押さえる”ことで、表層筋が働かない状態にする方法にある。深部の筋肉を効率よくほぐすことで筋膜がリリースされ、凝りの根本的な改善につながる」と、木津さんは説明する。