野菜は育った状態を好む。「立てて保存」がベスト

野菜は育った状態を好む。「立てて保存」がベスト

 「上に向かって成長するホウレン草や大根、長ネギ、枝やつるにぶら下がってできるキュウリやインゲンなどは、育った状態に近い『立てて保存』がコツ。寝かせて保存すると、起き上がろうとしてエネルギーを使い、栄養分も失われてしまう」(ベターホーム協会)。

カボチャはカビやすい種とワタを取って保存

カボチャはカビやすい種とワタを取って保存

 「カットされたカボチャやゴーヤは種とワタの部分からカビやすい」(弥冨さん)。買ってきてすぐ調理しない場合は、そのまま保存するのではなく、種とワタを取り除いてからラップで覆い、ビニール袋に入れて冷蔵保存すること。

葉もの野菜の専用ビニール袋は、「そのまま使う」が正解 !

葉もの野菜の専用ビニール袋は、「そのまま使う」が正解 !

 “裸”のホウレン草や小松菜は根元を水につけてから表面の水気を取って、包んで立てて保存するといいが、専用のビニール袋に入ったものは別。「専用袋には、野菜から出るエチレンガスを排出し、劣化を防ぐ機能が備わっている。そのまま野菜室へしまって大丈夫」(弥冨さん)。

 次回は、栄養を120%とる究極の保存術冷凍・解凍テク編【3】を紹介する。

弥冨秀江
ヘルスイノベーション 代表
弥冨秀江 管理栄養士、産業栄養指導者、女子栄養大学生涯学習講師。豊富な臨床経験に基づき、病院で栄養指導するほか講演や執筆活動、企業の食品開発やメニュー開発にも携わる。

取材・文/茅島奈緒深 写真/鈴木正美 構成/堀田恵美