野菜の冷凍法:栄養はそのままでうまみアップ! 調理時間短縮にも
そのまま冷凍できるもの、加熱してから冷凍するほうがいいものがある。レタスなど、加熱せずに食べたい野菜は冷凍に不向き。
【生のまま冷凍】香りや辛みのあるものに向く
適する野菜: トマト、キノコ、ニラ、ネギなど
生のまま冷凍しても、解凍して冷凍前と同じ状態に戻るわけではない。繊維が壊れて柔らかくなり、生食には向かないので、加熱調理に使うのがお薦め。トマトやニラはスープや炒め物、 ネギやショウガなどは味噌汁の薬味、餃子の具に向く。
香味野菜は刻んで冷凍。血液サラサラ効果は減りにくい

ニンニクやネギ、ニラ、ショウガなどの香味野菜は、新鮮なうちに刻んで冷凍しておくといつでも薬味として使える。ニンニクやネギに含まれる血液サラサラ成分や、ショウガの温め成分は、冷凍しても減りにくい。
トマト、キノコは冷凍でうまみアップ

「トマトやキノコは冷凍で細胞組織が壊れるとうまみが強くなる」(ベターホーム協会)。トマトはヘタを取り、よく洗って冷凍する。丸ごと冷凍したものは水に数秒つけるだけでツルッと皮がむけ、湯むき不要。
大根おろしも冷凍OK。消化を助ける機能もキープ

大根おろしに多く含まれ、消化を助ける働きのあるジアスターゼという酵素は、熱には弱いが冷凍しても壊れない。「汁ごと食品保存容器やジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておくと使いやすい」(管理栄養士の弥冨秀江さん)。
レモンや柚子は皮と果汁に分けて冷凍

「料理の香りづけ、アクセントに使うことが多いレモンや柚子は、皮をむいて冷凍しておくといい。果肉は搾って果汁にし、食品保存容器や製氷器に入れて冷凍しておけば、欲しいときにすぐ使えて便利」(ベターホーム協会)。
【加熱して冷凍】歯ごたえのある野菜に向く
適する野菜: キャベツ、白菜、ブロッコリー、アスパラなど
歯ごたえのある野菜は、軽く加熱して水分を飛ばしてから冷凍することで、食感が保てるため、サラダやあえ物にも使える。白菜なら、軟らかい葉先は生で食べ、根元の白い部分は加熱して冷凍してしまうのがお薦め。


