野菜、肉・魚の解凍法:ドリップを出さない温度調節がカギ
常温での解凍は、中が溶けるまでに表面の温度が上がり雑菌が繁殖しやすいため、高温で解凍するか、菌が活動しにくい低温で解凍する。
加熱解凍:「凍ったまま調理」で栄養を閉じ込める
解凍と調理を兼ねるこの方法。「凍ったまま加熱するとドリップが出にくく、栄養やうまみの流出を防げる」(梶原さん)。分厚い肉を焼くときは火加減を調節して中まで火を通そう。

【手順】食材を凍ったまま鍋やフライパンに入れ、調理する。焼く、煮る、ゆでるはもちろん、電子レンジでの加熱調理も可能。
氷水解凍:刺身など、素早く生の状態に戻したいものに
氷水の温度は冷蔵庫内と同じ3〜5℃かそれ以下になるが、「水は空気よりも熱伝導率が高いため、早く解凍できる」(阿部さん)。厚さ約1cmの牛ステーキ肉で、1枚50〜60分で解凍できる。

【手順】深めのバットやボウルに氷水を張り、冷凍した食材を、水が入らないように保存袋ごとつける。ときどき裏返したり、揺らしたりするとより早く解凍できる。
次回は、野菜の栄養を100%とる!究極の食べ方テクを紹介する。
梶原一人
東京工科大学 名誉教授
東京工科大学 名誉教授

弥冨秀江
ヘルスイノベーション 代表
ヘルスイノベーション 代表

阿部周司
新潟食料農業大学食料産業学部 講師
新潟食料農業大学食料産業学部 講師

取材・文/茅島奈緒深 写真/鈴木正美 構成/堀田恵美