調理のルール:「蒸す+油」で栄養吸収が格段にアップ
■ビタミンC、B群、カリウム、ポリフェノールをとるには
「蒸す」か「焼く」で!
ビタミンCやB群、カリウム、ポリフェノールは水に溶けやすく、ゆで汁に流れ出てしまう。スープで流出した栄養ごととる方法もあるが、「『蒸す』か『焼く』かのどちらかが栄養を賢くとるコツ」(弥冨さん)。
■リコピンやβカロテン、ビタミンEの吸収が3倍に!
「+オイル」で調理
トマトやニンジンなど緑黄色野菜に豊富なカロテノイド、ビタミンEなどの成分は、「オイルと一緒にとると吸収率が2〜3倍にも上がる」(榎田さん)。水溶性、脂溶性成分両方を余すことなくとるには「蒸す+油」が最強かもしれない。
■イモはゆでてもビタミンCが減らない?
「じっくり加熱」でうまみアップ!
「ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCは、でんぷんで守られているためゆでても流出しない」(弥冨さん)。じっくり加熱することで甘みが強くなるので、電子レンジではなく、皮ごとゆでたりオーブンで焼くのがお薦め。
榎田彩加
渋谷DSクリニック
渋谷DSクリニック

弥冨秀江
ヘルスイノベーション 代表
ヘルスイノベーション 代表

取材・文/茅島奈緒深 写真/鈴木正美 構成/堀田恵美