ふくらはぎがむくんでツラいとき、足首を曲げ伸ばしするとラクになります。その足首の中心にあるのが距骨で、この骨のゆがみを解消することがむくみの解消につながるといいます。ほかにもたくさんうれしい効果がついてきますよ! 今回は距骨のゆがみタイプ別ストレッチの方法を紹介します。
・足首の「距骨」がゆがむと、ふくらはぎがむくみやすい【1】
・足首の「距骨」のゆがみには2タイプ 腰痛にも影響【2】
・足首の「距骨」ゆがみタイプ別ストレッチで、姿勢が整う【3】←今回はココ
タイプ別の距骨ゆがみとりストレッチで不調を改善
距骨のゆがみの二大傾向といえる、フロントタイプとバックタイプ。前回のチェック結果から、自分のタイプに合ったゆがみとりストレッチで距骨を調整しよう。どのタイプもまずは「基本の距骨ケア」を行ってからストレッチを!
<フロントタイプ>のゆがみとりストレッチ
「距骨が傾くと、体はその傾きとは反対側にある部位に力を入れて重心のバランスをとろうとする」と柔道整復師でフォルトゥーナ院長の志水剛志さん。フロントタイプは、足裏、ふくらはぎ、もも裏、背中などの後ろ側に力が入っているという。まずは硬くなっている足底とアキレス腱をストレッチしてゆるめよう。
「フロントタイプは上半身が反り気味で、横隔膜の動きが悪いのも特徴。そのため自然と胸式呼吸になって、みぞおちが硬くなりやすい」(志水さん)。最後のページで紹介するプラスアルファのケア、「みぞおちゆるめ」で、浅くなっている呼吸も改善しよう。

足裏の緊張をほぐす【足底ストレッチ】
足裏をこぶしで押しほぐして足裏の筋肉を伸ばすと、筋膜でつながった足首の硬さがほぐれる。それが距骨の前傾を軽減する。

(1)右足の指先を持ち、足の甲側にしっかり倒して反らせる。(2)左手のこぶしで右の足裏を上から下へ10回押し下げる。ツボ押しのように土踏まずの部分を重点的に。反対側も同様に行う。
伸びにくいヒラメ筋も伸ばす【アキレス腱ストレッチ】
ふくらはぎの筋肉はヒラメ筋と腓腹筋。「普通のアキレス腱伸ばしで伸びるのは腓腹筋。これで深層のヒラメ筋も伸ばして」(志水さん)。

(1)正座から右足を一歩前に出して、右ひざを立てる。両手は右ひざの上に置く。(2)お尻を持ち上げて足に体重を10秒かける。3回行ったら、反対側も同様に行う。【NG】つま先とひざの向きが揃っていることを確認する。