「頑張って運動し、栄養をとっても、呼吸が乱れたままでは代謝は上がらず、肩こりや腰痛などの不調も治りづらい」と、アスレティックトレーナーの森本貴義さん。呼吸から整えて体幹の強化と不調の解消を目指そう。
・アスリートのトレーナーが重視、体幹支える正しい呼吸【1】
・5秒!バルーン呼吸で体幹が整い、疲れにくくなる【2】←今回はココ
前回紹介した「あお向けバルーン呼吸」で、お腹を前後左右に膨らませて呼吸する感覚を掴んだら、同じ体勢のまま両手を上に伸ばして行う「バンザイでバルーン呼吸」にトライしよう。
単に呼吸をするだけではなく、四つ這いになったり、しゃがんだりするのは、どんな体勢でも腹腔内圧を保って、体幹を安定させる力を養うため。
「正しい呼吸を練習して無意識に正しい呼吸が続くようになれ、体が持つ機能を最大限に活かすことができる」(アスレティックトレーナーの森本貴義さん)。
心身の緊張が解けて、疲れにくくもなる。
バンザイでバルーン呼吸
腹筋まで鍛えてくびれ復活
あお向けに寝てバンザイすると腰が反って体勢が不安定になりやすいが、「それをできるだけ安定させるように行うことで、呼吸に加えて腹筋のトレーニング効果も増す」(森本さん)。
1. あお向けで天井に腕を伸ばす
あお向けに寝て両ひざを立てる。腰を床にしっかりつけたまま、両手を天井に伸ばす。
2. 「バンザイ」で基本の呼吸を3回
両手をゆっくり頭のほうへ下ろしていき、腰が床から浮かないギリギリの角度で止めて、前回の「基本の呼吸」を3回する。
腕を床と平行にする必要はない。特に吸うときに腰が浮きやすいから、その場合は腕を少し戻し、腰が浮かない角度にする。