コロナ下では仕事への不安と心身の不調を感じ、一時期は思いつめていたという薄井シンシアさん。立ち直れたのは、「自ら助けを求める発信力」があったからだといいます。また、もう一つの大きな変化、 32年間ともに過ごした夫との「円満離婚」についても聞きました。

(上)61歳で失業・薄井シンシア 自分の名前で勝負する生き方
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「誰かに助けを求めるときは、一人だけに頼らないこと。共倒れにならないよう、心から相談できる人が何人かいるといいですね。自己責任もあるけれど、助けを求めることは悪いことではありません」
「誰かに助けを求めるときは、一人だけに頼らないこと。共倒れにならないよう、心から相談できる人が何人かいるといいですね。自己責任もあるけれど、助けを求めることは悪いことではありません」
●薄井シンシアさんの「変化」
コロナ下では心身の不調を来す。「働く意味」を見失った時期も

●背景
コロナの影響と仕事の先行きへの不安が重なった

●今の自分を支えるもの
・長年の人生経験から「今の自分の状態はまずい」と気づけた
・友人たちに「困っているから助けて」と素直に助けを求められた
・気持ちを立て直し、「女性の復職支援こそが自分のすべきこと」と再確認できた
・離婚とは「別れ」ではなく、「新しい家族が増えること」

生まれて初めて、年末年始を一人きりで過ごした

 2018年に東京五輪・パラリンピックのパートナーである外資系飲料メーカーに転職した薄井シンシアさん。同社のホスピタリティーチームの責任者に登用され、忙しく働く日々が続いていた。いつもなら年末年始は一人娘のいる米国で過ごしていたが、2019年は少し早い11月に娘が日本に来て、親子水いらずの時間を楽しんだ。そして、2019年の大みそか、2020年の元日は人生で初めて、一人きりで過ごした。

4/28 薄井シンシアさん 新生「日経xwoman」特別記念講演(有料会員無料)
 新生「日経xwoman」の記念イベント第1弾として、薄井シンシアさんをお招きして、「Zoom」を利用したオンラインセミナーを4月28日(水)19時半から実施します。セミナーテーマは「100年人生の好転術」。

 薄井さんは、異色のキャリアの持ち主。17年間の専業主婦生活の後、47歳で「給食のおばちゃん」から仕事復帰し、外資系一流ホテルの営業副支配人を経て、大手外資系企業に勤務。現在は、パートとして働く日本の包丁店でグローバル展開の経営戦略を練り、今まさにキャリアのピボットターンの最中にいます。3月29日(月)には、NHKの『逆転人生』でもそのライフシフト人生が紹介されました。

 自分の人生を自分で決めるために何が必要なのか、自分らしいキャリアの描き方とは?――「ワケあり人生の私だから言えることがある」という薄井さんの、どんな世代にも刺さる「当たり前じゃない」アドバイスが聞けるセミナーです。

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