「私が描く、選ぶ、動き出す。」―― 新生・日経xwoman(クロスウーマン)がスタートしました。変化の速い時代、私たちはどんな選択をしてどんな道を歩んでいくのか。自分らしく動き出そうとする私たちの一歩を語り、世代を超えて、次の勇気や力につながっていくサイトを目指しています。本特集では、この1~2年に仕事や生活面で大きな「変化」を経験している方たちの声を集めました。各界で活躍する11人をインタビューしたほか、300人以上の読者にアンケートを実施。今回紹介するのはBNPパリバ証券のグローバルマーケット統括本部 副会長の中空麻奈さんです。

BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長の中空麻奈さん
BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長の中空麻奈さん
●中空麻奈さんの「変化」
2020年2月、グローバルマーケット統括本部 副会長に就任

●背景
・社外人脈が広がり、より広い視点での活動を求められるようになった
・マイナス金利の影響で、個別銘柄よりマーケット全体の分析が必要とされるようになった
・経営側から提示された次のステップに進む決意をした

●今の自分を支えるもの
・「ストーリー」を投資家の皆さんに役立ててもらえているという実感
・業務の広がりにより、金融法人だけでなく事業会社にまで顧客を広げられたこと
・これまで築き上げてきた仕事の軌跡
・家族

社内外のさまざまな変化を受け、副会長就任を決断

 中空麻奈さんは2020年2月、BNPパリバ証券のグローバルマーケット統括本部 副会長に就任した。副会長のミッションは、より多くの顧客に金融市場への見解を具体的に伝えることだ。「これは元からあったポストではなく、私のために作ってもらったポストなんです」

 大学を卒業して野村総合研究所に入所したころから調査の仕事に携わるようになって早や30年。97年に野村アセットマネジメントに転籍した後、かれこれ24年間、クレジットアナリスト(最先端の企業評価⼿法を駆使し、企業の⽀払い能⼒や発⾏した債券の信⽤分析などを⾏うアナリスト。証券会社のアナリスト業務の1つ)のキャリアを重ねてきた。

 中空さんが今回、副会長に就任した背景は主に3つ

 1つ目は、会社から求められる役割が変わったことだ。「個別銘柄を分析して意見を述べるというクレジットアナリストの仕事を24年間続けてきました。この仕事を通して、投資家や事業会社の方とのネットワークが構築でき、『中空麻奈という人材をどう活用するか』と経営側が考えるようになったのです」

 「副会長というポストで働かないか」と打診されたときは、「フィージビリティ(実現性)を調べてもらい、可能性が高ければ本気で考えます」と回答。その少し後に就任が決まった。

 2つ目は、金融市場そのものの変化。「マイナス金利が続いてスプレッド(相場の値段の開き、価格差、利回り差)が縮小している今、個別銘柄より市場全体を分析する必要性が増しています」

 3つ目は、中空さんが「経営側から提示された次のステップに進む」という決断を選択したことだ。