「私が描く、選ぶ、動き出す。」―― 新生・日経xwoman(クロスウーマン)がスタートしました。変化の速い時代、私たちはどんな選択をしてどんな道を歩んでいくのか。自分らしく動き出そうとする私たちの一歩を語り、世代を超えて、次の勇気や力につながっていくサイトを目指しています。本特集では、この1~2年に仕事や生活面で大きな「変化」を経験している方たちの声を集めました。各界で活躍する11人をインタビューしたほか、300人以上の読者にアンケートを実施。今回は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という経営理念を掲げるマザーハウス副社長の山崎大祐さんに話を聞きました。

●山崎大祐さんの「変化」
コロナ下で急激な組織改革を断行

●背景
コロナ下で実店舗は休業、世界中の工場も生産ストップしてしまったため

●今の自分を支えるもの
・途上国から世界に通用するブランドをつくり、関わる人すべてを幸せにしたい
・コロナ下に世界中で頑張ってくれているスタッフを守りたい
・人々が「自分の価値観を確立するための学び」を深める手助けがしたい
「業績のいいときに生産を拡大したり、雇用を増やしたりするのは当たり前。苦しいときこそ、スタッフの生活を守らなければ」
「業績のいいときに生産を拡大したり、雇用を増やしたりするのは当たり前。苦しいときこそ、スタッフの生活を守らなければ」

ボトムアップだった社内を急激なトップダウン体制にシフト

 「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という経営理念を掲げ、世界11カ国でバッグやジュエリー、アパレルなどを製造し、販売しているマザーハウス。副社長の山崎大祐さんの変化と試練は「コロナ下で急激な組織改革をしなければならなかった」ことだ。

 「2020年4月の緊急事態宣言が発令された1週間後に、国内人員の大幅な配置換えをしました。新型コロナウイルスという社会的ショックから会社を守るため、即決しました」

 社長は山口絵理子さん。チーフデザイナーを兼務する。ちょうどこの時、出産を控えていた。

 同社の代表取締役は、社長の山口さんと副社長の山崎さんの2人。「マザーハウスはトップダウンの会社だと思われがちだが、それは違う」と山崎さんはいう。

 「実はボトムアップの会社で、社員にかなり権限委譲をしています。そもそも世界11カ国、約700人のスタッフをトップダウンでマネジメントしようとするのは無理です。基本的に山口と僕の仕事はみんなが気持ちよく働ける環境を整えること」

 だが、コロナの感染拡大という緊急事態に陥り、山崎さんが指揮を執った。「僕が意志決定し、かなり急激に会社を変えました」