肌の乾燥を防ぐには、保湿ケアをすればするほど効果的──。そう思い込んでいませんか? 実はケアをやりすぎているせいで肌が弱っているケースも少なくないことがわかりました。今回は肌荒れレベルに合った保湿剤選びの「正解」をチェックしましょう。
マスク&消毒・殺菌生活で悪化!? 顔・手・背中・かかとの4大荒れ「乾燥肌対策の正解」
・マスク乾燥肌を食い止める、洗顔・保湿の正解とは【1】
・ゴワつき?ヒリつき?肌荒れレベル別・保湿剤の選び方【2】←今回はココ
・手荒れ対策は寝る前が重要に 荒れレベル別のクリームを【3】
・背中、かかと荒れ対策の正解【4】
軽い肌荒れにはセラミドのコスメを
特に目立ったトラブルはないが、化粧ノリの悪さやゴワつき感が気になる。こうした肌状態ならまだ炎症を起こしていないので、セラミドなどの保湿成分が配合されたコスメで、潤いやキメ、なめらかさなどを取り戻せる可能性が高い。
しみる・ヒリつきにはワセリンやヘパリン類似物質などの医薬品を
一方、ヒリつきや赤みなど炎症によるトラブルが生じている場合は、肌が落ち着くまでへパリン類似物質配合の医薬品やワセリンなどでケアを。
「肌荒れがひどい場合はワセリンを薄く肌にのせるだけで、保護膜のような働きを担ってくれる。外部刺激から肌を守る効果も期待できる」(国立病院機構東京医療センター形成外科医長の落合博子さん)
マスク蒸れによって増えている大人のニキビなどのトラブルにはビタミンC誘導体なども効果的だ。ただし「ビタミンCのみだと乾燥しやすくなる場合があるので、セラミドなどの保湿成分と組み合わせたものがお薦め。肌荒れの予防にもつながる」(津田クリニック副院長の津田攝子さん)
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