更年期になると生じるさまざまな不調。更年期が原因?ほかの病気?それとも気のせい…?さまざまな疑問がでてくる方もいるでしょう。今回は、女性の更年期前後に多い不調や病気に詳しい、女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長の高尾美穂さんに、更年期に関する読者の疑問に答えてもらいました。今回は後編です。

女性の更年期の不調に詳しい 高尾美穂先生Q&A

Q 1

更年期の始まりはどのようにわかる?(前編)

Q 2

膀胱炎を繰り返すのは更年期が関係?(前編)

Q 3

疲れやすく、集中力も低下。仕事に支障も(前編)

Q 4

外陰部はヒリヒリ、腟の内側はギューッと痛む(前編)

Q 5

何もやる気が起きず、悲観的になった(前編)

Q 6

生理痛がひどく、出血が増えてきました(中編)

Q 7

卵巣嚢腫の疑いと子宮筋腫があります(中編)

Q 8

プラセンタ注射は効くのでしょうか(中編)

Q 9

関節が痛く、骨密度が低下しています(中編)

Q10

骨粗しょう症の薬とインプラントの相性(中編)

Q11

子宮筋腫を放置しても大丈夫?

Q12

更年期症状がなくてもホルモン補充療法は必要?

Q13

低用量ピルとホルモン補充療法の違い

Q14

閉経すると顔のシミが薄くなる?

Q15

更年期が過ぎてからホルモン量を測定する意味は?

Q16

閉経させる薬を飲んでも大丈夫?

ミドル以上になると気になってくる顔のシミ(肝斑)も、閉経後には薄くなるといわれている(写真はイメージ=PIXTA)
ミドル以上になると気になってくる顔のシミ(肝斑)も、閉経後には薄くなるといわれている(写真はイメージ=PIXTA)

編集部 女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長の高尾美穂先生は、婦人科医としてだけでなく、女性アスリートをサポートするスポーツドクターとしてメンタルケアにも携わる傍ら、ヨガインストラクターとしても活躍されています。前回は、生理痛やプラセンタ注射、骨粗しょう症などについて答えていただきました。最終回となる今回は、子宮筋腫や、ホルモン補充療法などについてお答えいただきます。

高尾 よろしくお願いいたします。

編集部 よろしくお願いします。ではさっそく、最初の質問です。

子宮筋腫を放置しても大丈夫?

婦人科検診を数年に1度受けています。今年MRI検査を受けたところ、子宮筋腫がいくつかあると言われました。今すぐ治療が必要ということはないとのことでしたが、ここ数年経血量が多く、生理痛もひどくなっていて、放置していいのか心配です。子宮筋腫ががん化する可能性などはありますか? 後で困るくらいなら早い段階で除去手術などを受けたほうがいいのでしょうか。(49歳、女性)

編集部 子宮筋腫を放置していいか、という質問です。いかがでしょうか。

高尾 子宮筋腫があっても、生活するうえで困っていないのであれば治療の必要はありません。