オンライン会議やデスクワークが増え、休憩時間もスマホ。そんな習慣に加えて、老眼の目に合ったメガネやコンタクトレンズを付けていないことで、首・肩のこり、頭痛といった不調を悪化させている人がいるようです。早めの対策でラクになりましょう!
老眼対策の新常識
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近くしか見ない生活で目の負担が増え、不調になる人が急増!
「最近、目の症状を訴えて来院する人が急増している。リモートワークで一日中、近距離を見るという過酷な環境に目がさらされている」というのは、梶田眼科院長の梶田雅義さん。
近くのものを長時間見続けるというのは目にとって不自然な状態。「目は閉じたり開いたり、動かしていてこそスムーズに機能する。棒立ちの状態だと足が疲れるのと同じで、近くばかり見ると眼精疲労は悪化する一方」(梶田さん)。
眼精疲労の症状は、頭痛や目の奥の痛みなどさまざま。「なかでも首すじの凝りを訴える人が多い。デジタル数字の8、6、0を見分けられず仕事でミスをしたという人や、自律神経失調症やうつ症状になり出社できなくなったという人も」(梶田さん)。
さらに注意したいのは、老眼が進行しているのに裸眼でがんばっていたり、合わないメガネをかけ続けていることによる目の負担。「コンタクトレンズをやめて、何年も前に作ったメガネを無理をして使っているという人も意外と多い」(梶田さん)。
こんな自覚症状があったら、老眼対策の始めどき
夕方見えにくいのは初期老眼のサイン。メガネをかけたり外したりすることも目の負担になる。デジタル画面の数字の読み間違いが起きるようなら、始めどきだ。
- □ 夕方になると見えにくくなる
- □ 急に遠くを見たとき、ピントがすぐに合わない
- □ 手元を見るときメガネがないほうがラク
- □ 細かい数字の読み間違いが増えた
- □ 目の奥が痛くなる、頭痛が増えた