カクッ! パッキン! アイタタタ……。口の開閉時に痛みが出たり、引っかかってカクンといった音がするなどの違和感が生じる顎関節症。一度症状が出るとなかなか治らない厄介な病気と思われがちですが、マッサージや生活習慣の改善だけで良くなることもあるようです。第1回となる今回は、顎関節症を専門とする歯科医のお二人に、顎関節症の主な症状や、痛みやひっかかりなどが生じる原因などについて聞きました。

【前編】 口が開かない、音が鳴る「顎関節症」 原因はあのクセ? ←今回はココ
【後編】ストレスも影響 顎関節症対策のストレッチ&あごトレ

Check! 当てはまる項目が多いほど「顎関節症」の恐れあり
□ 口を動かすとあごが痛む
□ 口が縦に指3本分開かない
□ あごを動かすとコキッなどの音がする
□ 気がつくと歯を噛みしめている
□ 仕事や対人関係で緊張することが多い

上3つはおもな自覚症状。縦に指3本が入るくらい口が開かないと普段の生活でも不便に感じやすい。下2つはおもなリスク要因。顎関節症はストレスの影響も受けやすいとされている。(項目は取材をもとに作成)

顎関節症の3つの症状

 顎関節症とは、口を開けたり閉めたりするときに動かす顎関節まわりに起こるいくつかの病態をとりまとめた病名で、推定患者数は約1900万人(*1)。20~40代の女性に多い傾向があります。

 おもな症状は口を開ける際の「痛み」「開口障害」「音」の3つで、もっとも多いのは顎関節周辺の痛みです。顎関節が原因で頬やこめかみに痛みが出ることもあります。開口障害というのは口が開かないこと。開けようとすると痛むのはもちろん、痛みがないのに開かないこともあります。「多少開いても、縦に指3本程度は開かないと生活に支障が出やすい」と日本大学松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座の小見山道教授は説明します。

(脚注)*1:「平成28年歯科疾患実態調査」
顎関節症の3大症状
顎関節症の3大症状
多いのは顎関節周辺の痛み。開口時の音やひっかかる感じを気にする人も多いが、ほかの症状がなく生活に支障がなければ治療などの必要はない。