ふとしたことで出る「咳」。たまに出るくらいなら見過ごされがちなありふれた症状だが、風邪の後に咳が長引く、朝晩布団の中で咳が止まらないというようなら深刻な病気の可能性も。特に成人後発症する「大人の喘息」はダニやペット、ストレスを背景に増えているという。専門医に〝危ない咳″の見分け方と受診の目安について聞きました。
【前編】 風邪の後の長引く咳は「ただの咳」?「怖い咳」? ←今回はココ
【後編】止まらない咳が一生の付き合いに? 大人の喘息
Check! こんな人の長引く咳は喘息の可能性も!
□ 風邪を引いた後、咳だけ長引くことがよくある
□ 家の中でよく咳が出る
□ 十分な睡眠、休息がとれていない
□ 食物アレルギー、ペット、ダニなどのアレルギーがある
□ 花粉症があるが、大して治療していない
□ 喫煙者だ(受動喫煙も含む)
□ 子どものころ小児喘息だった
□ 太っている(BMI ≧ 25)/中年期から急に太った
高密度でダニ、ホコリの多い住環境や、ストレスなどによる免疫力の低下が喘息発症の大きな要因に。他のアレルギーやタバコの煙などの刺激も気道炎症を引き起こすことがあり、慢性的に接触があると喘息のリスクになる。肥満も炎症の起こりやすさに関係しているといわれ、のどの圧迫により症状が悪化しやすいといわれる。
□ 家の中でよく咳が出る
□ 十分な睡眠、休息がとれていない
□ 食物アレルギー、ペット、ダニなどのアレルギーがある
□ 花粉症があるが、大して治療していない
□ 喫煙者だ(受動喫煙も含む)
□ 子どものころ小児喘息だった
□ 太っている(BMI ≧ 25)/中年期から急に太った
高密度でダニ、ホコリの多い住環境や、ストレスなどによる免疫力の低下が喘息発症の大きな要因に。他のアレルギーやタバコの煙などの刺激も気道炎症を引き起こすことがあり、慢性的に接触があると喘息のリスクになる。肥満も炎症の起こりやすさに関係しているといわれ、のどの圧迫により症状が悪化しやすいといわれる。
長引く咳は危険信号? 咳の種類と見分け方
咳は本来、外から気道へ入ってきた異物を排除しようとする体の防御反応。病気でなくても出ることもあるが、長引いたり呼吸が苦しくなるほど激しい咳き込みを繰り返すようなら、気道に炎症が起こっている可能性がある。
「咳の原因は多岐にわたり、中には重大な病気もある。たかが咳くらい──と思って市販の咳止め薬で乗り切っている人も多いかもしれないが、慢性的な炎症をともなう場合は咳を止めるだけでなく炎症そのものを抑える処方薬による治療が必要。病気によっても治療法が違うので、まず何が原因で咳が出ているのかを鑑別することが非常に大切」と昭和大学病院の相良博典病院長はいう。
では、咳が出る病気にはどのようなものがあるのだろうか。詳しく見ていこう。