健康や美容の最新情報を追う「日経ヘルス」から、いま注目を集める商品やサービスの情報をお届けするTREND FOCUS。今回紹介するのは、今話題の「フェムテック」。月経の不快感を軽減したり、骨盤底筋のトレーニングができたり、出産に妊娠、月経痛やPMS、更年期障害といった女性のカラダ特有の不調やお悩みをラクにしてくれる……そんな女性に寄り添うグッズやサービスが注目を集めています。

フェムッテク製品コラージュ

 女性特有の体の悩みを科学技術で解決する「フェムテック」が注目を集めている。

 「フェムテックとは『Female』と『Technology』を掛け合わせた言葉で、ドイツ人女性アイダ・ティン氏が2013年ごろに提唱したといわれています」と説明するのは、国内でフェムテックの啓蒙とフェムテック関連製品の販売を行う「フェルマータ」のカマーゴ李亜さん。

 主に、月経や妊娠、更年期をはじめ、女性ならではの健康課題をテクノロジーで解決するための製品やサービスのことを指し、現在国内でこの市場をけん引するのは、経血などの水分を吸収する吸水ショーツや月経カップ、骨盤底筋の衰えを改善するトレーニンググッズなどをはじめとした商品だ。

 「吸水ショーツというと尿漏れ対策用のグッズと思うかもしれませんが、今フェムテック市場で注目を集めているのは月経時にも使えるもの。欧米では、ナプキンやタンポンなどの代わりに用いられていて、外出先や男性のいるオフィスで、数時間おきにナプキン交換しなくてはならないという煩わしさから女性を解放してくれるアイテムとして認知されています」とカマーゴさん。従来の月経用品と組み合わせて使えば、多い日に経血で衣類を汚すようなリスクも減らせる。「いきなり切り替えるのには抵抗があるという人は、そろそろ月経が始まるという時期や、経血量が少ないタイミングで使ってみるといいかもしれません」(カマーゴさん)。

 このように、国内のフェムテック市場が急速に拡大している背景には、技術の進歩や女性の社会進出はもちろん、自身の健康や加齢変化に対する女性の意識の変化がある。「フェムテックは、月経や更年期対策に限らず、長年女性を縛り付けてきたタブーや古い価値観から女性を解放するものすべてを包含すると私たちは考えます。最新テクノロジーを用いたプロダクトやサービスに限らず、従来のものでも、女性の生活をよりよくするためのものであればそれはフェムテック。行動や考え方もすべてフェムテックに当てはまります」(カマーゴさん)。 

 こういった女性をとりまく環境の変化は、性関連商品のとらえ方などに顕著に表れているようだ。ひと昔前までタブー視されがちだった膣トレグッズや膣用ゼリー材といった商品が、今や女性の健康や性生活、妊活をサポートするアイテムとして、タブー視する必要がない当然のものとしてポジティブに受け取られるようになってきた。