健康や美容の最新情報を追う「日経ヘルス」から、いま注目を集める商品やサービスを紹介するTREND FOCUS。今回は、ダイエットやコレステロール対策で人気のオートミールがより食べやすく、食べ続けやすくなった"進化系オーツ麦”を紹介します。

 オートミール人気が止まらない。健康意識の高い若年層を中心に、米、小麦、雑穀、大麦に続く「第5の穀物」として食卓に定着しつつある。

 人気の理由は何といってもオーツ麦(えん麦)に含まれる食物繊維。オーツ麦にはβ-グルカンという水溶性食物繊維が豊富で、悪玉コレステロールを減らすなど血中コレステロール値を正常化する作用があることから、90年代後半以降、米国、カナダ、ヨーロッパではオーツ麦に「心疾患のリスク低減」のヘルスクレームの表示が許可されている。一方、国内では、β-グルカンが「腸内細菌のエサになりやすい発酵性食物繊維」という点が評価され、ダイエットや腸活に興味を持つ人が手に取っているようだ。

 以前紹介した記事「ずぼらさんもラクラク下腹凹む オートミールダイエット 」でも挙げた、オーツ麦の、ダイエットにいいポイントを紹介しておこう。

オーツ麦がダイエットに役立つ3つの理由
1食の糖質量が白米や玄米より少ない
 1食当たりの糖質量(単糖当量)が白米が58.6g、玄米55.3gなのに対し、オーツ麦(オートミール)は18.9gと低い。

水溶性・不溶性共に食物繊維が豊富
 1食当たりに水溶性食物繊維1.0g、不溶性食物繊維1.9gを含む。白米は同微量、0.4g、玄米は同0.5g、1.6g程度。

満腹感を得やすい
 β-グルカンは、粘り気のある食物繊維で、胃で膨らんで満腹感を高める。ほかに糖や脂質の吸収スピードを緩やかにする働きもある。
※数値は日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に更新。1食分をオーツ麦(オートミール)30g、白米と玄米は穀粒70.5gで算出した。